※このページは、2026年9月時点の公的資料・医学的知見をもとに作成しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、流行初期と比べると重症化する方は減っています。しかし現在も、高齢の方や基礎疾患のある方を中心に、肺炎や入院、死亡につながることがある感染症です。
2025年の日本での死亡者数
インフルエンザ
6,838人
新型コロナウイルス感染症
21,497人
※感染者数や流行期間、患者さんの年齢構成などが異なるため、この数字だけで両者の危険性を単純に比較することはできません。
一方で、新型コロナが現在も無視できない疾病負荷をもつ感染症であることが分かります。
新型コロナワクチンの効果
現在の新型コロナワクチンは、接種すれば感染しなくなるワクチンではありません。
主な目的は、感染した場合の入院や重症化、死亡のリスクを下げることです。
最近の研究でも、そのシーズンに対応したワクチンを接種することで、高齢者のCOVID-19による入院が減少することが確認されています。
ワクチンによって得られるメリットはすべての方で同じではなく、もともとの重症化リスクが高い方ほど、接種によるメリットも大きくなります。
特に接種のメリットが大きい方
新型コロナに感染した場合の重症化リスクを考えると、特に次のような方ではワクチン接種のメリットが大きいと考えられます。
✓ 高齢の方
✓ 心臓病、慢性呼吸器疾患、糖尿病、慢性腎臓病などの基礎疾患がある方
✓ がん治療中、臓器移植後、免疫抑制薬を使用している方など、免疫機能が低下している方
✓ 高齢者施設や長期療養施設などで生活している方
日本では65歳以上の方などを中心に、定期接種が行われています。
新型コロナワクチンの種類
国内では、主に次の3種類のワクチンが使用されています。
| 種類(主な製品) | 特徴 |
|---|---|
| mRNAワクチン(コミナティ、エムネクスパイク、ダイチロナ) | mRNAを利用して体内でウイルスの抗原を作り、免疫をつけます |
| レプリコンmRNAワクチン(コスタイベ) | mRNAが細胞内で一時的に増幅する仕組みを持っています |
| 組換えタンパクワクチン(ヌバキソビッド) | あらかじめ作製したウイルスのタンパク質を抗原として使用します |
現在のところ、これらを同じ条件で比較して、特定の製品が入院や死亡の予防に最も優れていると判断できる十分なデータはありません。
レプリコンワクチンとは
レプリコンワクチンもmRNAワクチンの一種です。
従来のmRNAワクチンとの違いは、接種したmRNAが細胞内で一時的に自己増幅する仕組みを持っていることです。少ない量のmRNAから効率よく免疫反応を起こすことを目的として開発されています。
従来型mRNAワクチンとの比較試験では、レプリコンワクチンでより高い抗体反応が得られ、その反応がより長く続くことが報告されています。
このため、強く持続的な免疫反応が期待されるワクチンですが、実際の感染や入院、重症化、死亡を従来型mRNAワクチンより多く防げるかについては、現時点では十分に立証されていません。
レプリコンワクチンの仕組みや安全性について詳しく知りたい方は、厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」もご参照ください。
ワクチンの副反応について
新型コロナワクチンでも、ほかのワクチンと同様に接種後の副反応がみられることがあります。
比較的よくみられる副反応
| 主な症状 | 経過 |
|---|---|
| 接種部位の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛など | 多くは接種後数日以内に改善します |
まれですが注意が必要な副反応
| 副反応・症状 | 注意点 |
|---|---|
| アナフィラキシー | 接種直後に起こることがある重いアレルギー反応です |
| 心筋炎・心膜炎 | 胸痛、息苦しさ、動悸などがみられることがあります。特に若い男性でmRNAワクチン接種後のリスク上昇が知られています |
| ギラン・バレー症候群など | 接種後の症例報告がありますが、ワクチンとの因果関係が明確でないものも含まれます |
多数の方に接種されるワクチンでは、「接種後に病気が起こったこと」と「ワクチンがその病気の原因だったこと」は分けて考える必要があります。
一方で、まれな副反応では因果関係を明確に判断できないこともあります。接種後に強い症状や長く続く体調不良がある場合には、症状に応じて医療機関へご相談ください。
過去のワクチン接種で強い副反応があった方や、接種について心配なことがある方は、年齢、基礎疾患、これまでの接種歴などを踏まえてご相談ください。
当院での新型コロナワクチン接種について
各年度の接種対象者、接種期間、費用、当院で使用するワクチン、予約方法については、お知らせより配信いたします。
接種を希望される方は在庫の確認などありますので事前に電話連絡いただけますようお願いいたします。
河原内科・松尾小児科クリニックでは、新型コロナワクチンについてのご相談も承っています。特に高齢の方や基礎疾患のある方で接種を迷われている場合は、普段の診療の際にもご相談ください。
