熱中症とは?
暑い季節になると、体温調節がうまくいかず、体に熱がこもる「熱中症」のリスクが高まります。
特に高齢の方・小さなお子さん・糖尿病や心疾患などの持病がある方は重症化しやすいため注意が必要です。
熱中症は、放置すると命に関わる危険もあるため、気温・湿度の管理と脱水予防が重要です。
症状と重症度の目安
熱中症は症状の程度によって3段階に分けられます。
Ⅰ度(軽症)
- めまい、立ちくらみ
- 大量の発汗
- 筋肉のけいれん(こむら返り)
➡ 涼しい場所で休み、水分・塩分を補給すると回復することが多いです。
Ⅱ度(中等症)
- 頭痛
- 吐き気
- 強いだるさ
- 集中力の低下
➡ 医療機関での治療が必要となる場合があります。
Ⅲ度(重症)
- 意識障害
- けいれん
- 高体温(体温が40℃以上)
➡ 命に関わる状態で、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
室温・湿度の管理が大切
クーラーをしっかり利用しましょう
- 室温28℃前後、湿度60%以下を目安にエアコンを利用しましょう。
- 外気温が高い日は、夜間も含めて稼働させることが安全です。
- エアコンは「自動」運転にし、風向きを天井に向けると冷えすぎを防げます。
- 熱中症警戒アラートが出ている日は、外出を控え、積極的にエアコンを使用してください。
クーラー以外の工夫
- 扇風機やサーキュレーターで空気を循環
- 遮光カーテン・すだれで熱の侵入を防ぐ
- 首・脇・足の付け根を冷やす
- 通気性の良い衣服や保冷ベストを活用
- 帽子や日傘で直射日光を避ける
脱水と塩分補給
- 喉が渇く前にこまめに水分を補給しましょう。
- 汗を多くかいたときは、20〜30分ごとにコップ1杯(150〜200mL、経口補水液やスポーツドリンクなど)を追加しましょう。
⚠ 日本人は食塩摂取が多いため、日常的な「追い塩」は不要です。特に高血圧・腎疾患・心疾患のある方は、塩分の取り過ぎに注意してください。
受診の目安
- 軽症(Ⅰ度)の症状でも、涼しい場所で休んでも改善しない場合
- 高齢者・小児・基礎疾患のある方に症状が出た場合
➡ 早めに医療機関を受診してください。
当院でできること
当院では、熱中症の方の重症度を判断し、総合病院への紹介を含めた重症度にあわせた対応を行っております。
まとめ
熱中症は予防が何より大切です。室温・湿度の管理とこまめな水分補給を心がけ、症状が出たら早めに対応しましょう。酷暑期は無理をせず、室内外での温度管理と適切な水分・塩分補給で、熱中症から身を守りましょう。
- 総合内科専門医・循環器専門医による診療
- 感染症から生活習慣病、心疾患まで幅広く対応
- 津山市二宮に立地、駐車場完備
- 中国自動車道院庄インターから車で5分、国道53号線すぐ
地域の皆さまの健康を守るために、丁寧な診療を行っています。

