病児保育室だより    第6号

松尾小児科内 病児保育室さくら
 初夏の風のさわやかな頃となりました。気温の差が激しく体調を崩しやすいお子さんも多いようです。今年で”さくら“を開設して4年が経ち、利用者数も年々増えております。
 スタッフも一新し、気持ちも新たに子どもたちの健康と安全に努力していきたいと思っています。

細川 久枝(看護師)
体温を測ったり、薬の管理をし病状把握しています。午前中は遊びが中心になるので病状にあったかかわり方を心がけ、保護者の方が心配されないよう気をつけていきたいと思います。

渡邊 昌代(看護師)
保育士と一緒にお子様の看護をさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。

宮尾 有可里(保育士)
多くの子供たちと出会う中さくらという安心してすごせる環境づくりを目指していきたいと思います。居心地よい空間の中で子供たちも保護者の方々も少しでも気持ちが楽になればと思っております。どうぞ宜しくお願いします。

国里 千春(保育士)
まだなれない部分もありますががんばりたいと思いますのでよろしくお願いします。

木村 裕子(保育士)
いつも小児科の受付にいますので、わからないことや聞きたいことがありましたらいつでも声をかけて下さい。

遊びの計画
4月 ・春の歌を歌う
・絵本を見たり、折り紙を折る
10月 ・どんぐりやまつぼっくろを使って遊ぶ
 (製作など)
5月 ・母の日のプレゼントを作る
・こいのぼりの絵を描く
・かぶとを作る
11月 ・秋の歌を歌う
・どんぐりや落ち葉で遊ぶ
・ごっこ遊びをする
6月 ・父の日のプレゼントを作る
・雨の歌を歌う
12月 ・クリスマスリース作り
・クリスマスの歌を歌ったり、聞いたりする
7月 ・七夕の飾りを作る
・シャボン玉遊びをする
1月 ・お正月遊びをする(かるた、すごろく、ふくわらいなど)
8月 ・花火やひまわりの絵を描く 2月 ・鬼のお面を作る
・豆まきをする
・画用紙で雪だるまを作る
9月 ・敬老の日のプレゼントを作る
・お絵かきをする
3月 ・折り紙で雛人形を作る
・粘土遊びをする
◎無理のないように病状にあわせて遊ぶように心がけています。

☆全国病児保育研究会に行ってきました☆

 全国のさまざまな病児保育室の保育士さんや看護師さんのお話を聞いてとても勉強になりました。
その中でも今回は次の二つのことを取り上げてみました。

・病児保育室の必要性について
 母親の立場から 子どもが病気になった時
  自分か主人が仕事を休む(職場の責任で休めない)、近所の人に見てもらう(なかなか頼めない)
              ↓病児保育があるということは
  精神的な不安が少なくなり、ゆったりと仕事と育児が両立できるようになったそうです。
 私たちも保護者の方が安心してお子さんを預けられ、ゆったりと仕事ができる病児保育室にしていきたいと思っています。

・子ども一人一人の情報を知るために
 個人ファイルを作り保管(アレルギーをもっている、けいれんを起こしたことがあるなど見落としのないように)
  ファイルの色 赤(けいれん)、黄(アレルギー)、クリア(風邪)などでわけているそうです。
 さくらではアレルギーあり、なしの情報を見落とさないように個人ファイルがあり、管理されています。
 また利用されるたびに確認のため保護者の方にアレルギーと食事制限のあり、なしを聞くなどして間違いのないようにしています。

 研究会に参加して他にもいろいろな病児保育室の様子を聞いて、これからも子どもたちが安心して楽しく過ごせて健康を回復できるよう努めていきます。







●お薬を持ってここられる方 は、飲む一回分だけを持ってきて下さい。
●予約してキャンセルの場合は当日の朝までに連絡をお願いします。
利用するとき持ってくる物
 ・印鑑  ・保険証
 ・くすり  ・着替え
 ・タオル ・おむつ、おしりふき
 ・弁当(給食を利用しない人)
 ・食事用のエプロンなど
必要なものを持ってきて下さい
病児保育室“さくら”での一日
午前9:00  → 10:00  → 11:30  → 1:00  → 3:30  → 5:00
診察 検温・おやつ
自由遊び
昼食 検温
お昼寝
検温・おやつ
自由あそび
お迎え
診察
お子様の様子をお知りになりたい方は、気軽に保育室直通電話でお尋ねください!
病児保育室直通電話  080-5237-9833
メールアドレス  28sakura5570@ezweb.ne.jp
ただし、お昼寝の時間(13時〜15時まで)は避けてください。予約も受け付けていません。
☆本年度の登録はされていますか?登録は一年後との更新になっています☆ >>登録方法
 去年登録されている方も、今年また新たに登録していただく必要があります。登録は小児科外来か津山市社会福祉協議会事務所で受け付けています。
 これからも職員一同がんばっていきたいと思いますので登録をよろしくお願いします。
“病児保育”とは    〜皆様にもっと理解していただくために〜


 昨年は第15回全国病児協議研究会が岡山で開催され、その数日前、山陽新聞で県内の病児保育室の紹介とその役割が取り上げられました。病児保育には保育と看護の両方の専門性が必要となります。協議研究会の目的は保育士は看護の知識を、看護師は保育に対する理解を深め、‘保育看護’の質を向上させることにあります。岡山大会では7月17・18日の2日間で全国から850名の参加がありました。

◎病(後)児保育の歴史

 昭和41年6月、東京・世田谷の民間保育所であるナオミ保育園の保護者によって、園内方式の「病児保育室バンビ」が誕生する。その2年後の昭和44年4月、大阪・枚方市民病院内に地域センター方式の「枚方保育室」が設立された。ともに働く母親を中心とする市民運動から秒時保育室の誕生となった。それ以後、平成3年までに全国12箇所に誕生し、同年3年9月全国病児病児協議会が設立された。  http://www.byoujihoiku.ne.jp

◎タイプ別保育数
平成17年6月集計
1.医療機関併設型 272
2.乳児院・養護施設型 25
3.保育所型 135
4.単独型 16
5.派遣型 19
6.親の会、NPO、株式会社、福祉センター 7

岡山大会プログラム
1日目
市民講座
「地域で子供が健康で幸福に育つための環境づくり」
                 川崎医療短大 佐々木正美教授

シンポジウム
 国の立場から(自民党 熊代昭彦先生)
          (民主党 水島広子先生)
 行政の立場から(副知事 内野淳子先生)
 教育の立場から(佐々木正美教授)
 病児保育協議会の立場から(会長 藤本保先生)
 保育園の立場(山田静子先生)
 利用者の立場から(日本女医会 野原理子先生)
2日目
分科会
 1 運営管理
 2 リスク管理・感染対策
 3 家族・介護の必要性と質の向上
 4 保育・看護の必要性と質の向上
 5 食育のついて
 6 遊び、レク活動実績

ステップアップ研修
「繰り返す発熱・鼻水をどう考えるか」
   関西医科大学 蓮井正史先生

基礎研修
   ほあし子どものこころクリニック
               帆足先生

 ステップアップ研修「繰り返す発熱、鼻水をどう考えるか」では保育の現場で子どもたちの度重なる発熱や鼻水にどう対応していいのか悩んでいたという保育士さんの熱心な質問がありました。
 また分科会のB家族・地域関係ではこぐま福祉会こぐま子どもの家(福岡県)の社会性と言語面に遅れのある兄弟児のケア、八尾徳州会小児科の自閉症やADHDなどの軽度発達障害児が病児保育室を利用したときの対応、中部学園短期大学すずらん病児保育園の子育て中の保護者を対象にしたすずらん保健室を開設し、これからの病児保育室は子どもを預かるだけでなく地域の子育て支援の場としての重要であるという発表、光久福祉会池尻保育園(大阪府)は狭山市の子育て支援の理念「一人一人の個性を大切にして豊かな心を育てましょう」の紹介などがありました。今大会のテーマは『地域で子どもたちが健康で輝いた生活を送るための環境づくり』でした。今、子どもたちを取り巻く社会は、健康上の問題ばかりでなく、虐待、地域社会の希薄化、育児放棄など社会問題が深刻化しています。そんな社会で病児保育室の役割も多様化してきたことを感じさせられました。今年は、大阪大会です!


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