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NO. 335

“入学・進級”おめでとうございます

2025年4月

 今年の“桜”は入学式まで待ってくれそうです。毎年のように、4月には、小学校1年生に、車に気を付けてくださいと書いています。

【信号機が青でも、右見て左見てまた右見て、車が止まっていることを確かめて、渡ってください。】

 今回は、新入生に嬉しいお知らせ、とは言っても、本人にはひょっとして悲しいお知らせでしょうか。

 @ MRワクチンの2回目を忘れて入学式を迎えた1年生、

 A MRワクチンの1回目を忘れて2歳になった子どもさん、

 令和9年3月31日までの2年間はMRワクチンを受けることができます。

 小学校1年生の対象者には、個別に通知がされます。また、津山市では5歳まではMRワクチンを公費で受けることができます。MRワクチンが済んでいるか確認してください。

 もう一つ、今年から、65歳以上の高齢者対象に帯状疱疹予防接種が定期接種となります。定期接種ではありますが、子どもの定期接種と異なり,いくらかの自己負担が必要です。

 帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)ウイルスが再活性化して、皮膚の神経に沿って、痛みを伴う水泡(水ぶくれ)が現れる病気です。痛みが強く長く続き日常生活に支障をきたすこともあり、さらに、帯状疱疹をきっかけとして寝たきりになることもあります。対象となる方には、津山市から接種券のハガキが郵送されます。

 今年の冬は、ノロウイルスの胃腸炎が流行しました。以前は12月がノロウイルス、3月がロタウイルスでしたが、多くの子どもたちがロタウイルスワクチンを受けている現在、ロタウイルスの感染は少なくなっています。その影響でしょうか、ノロウイルスが、この冬は12月から現在まで流行しています。そして、ロタウイルスは子供たちに多いのですが、ノロウイルスは大人も罹ることが結構あります。子供からノロウイルスをもらって、苦しんでいる、お母さん・お父さんもいます。

 最近では、RSウイルスワクチンが実用化されています。これは、妊婦さんに接種して、生まれてくる赤ちゃんをRS感染から守ろうとするものです。妊婦さんは産科の医師に相談してください。

 ワクチンがジェンナーにより開発されてから200年余りになります。多くの子どもたちの命を救ってきました。そして、ワクチンにより感染症の様子が大きく変わってきていますが、人類と感染症との戦いは永遠に続きます。

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