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NO. 332

ハイムリック法

2024年9月

 リンゴを“のど”に詰まらせて大変なことになるニュースをよく耳にします。すりおろしたリンゴでの事故報告もあります。

 2022年の、1〜4歳の子ども死亡原因の2位が“不慮の事故”です。1位は先天奇形、変形及び染色体異常となっています。そして、“不慮の事故”の3分の1は“不慮の窒息”です。以前は、お風呂などでの“不慮の溺死及び溺水“が多かったのですが、最近では”不慮の窒息“が交通事故より多くなっています。

 日本小児科学会が「窒息につながりすい食品」として、対策などを発表しています。

 1.丸いのも・つるっとしたもの

 【食材】ブドウ・ミニトマト・ソーセージ・あめ・ピーナッツなど

 【対策】ぶどう・ミニトマトは1/4にカットする。ソーセージは縦半分に切る。

 2.粘着性が高く、唾液を吸収して飲み込みづらいのも

 【食材】パン類・カステラ・せんべい・焼き芋・餅

 【対策】水分を摂ってのどを潤してから食べる。一口にたくさん詰め込まない。
     無理なく口に入るサイズにちぎってから与える

 3.固く噛み切りにくいもの

 【食材】リンゴ・エビ・貝類

 【対策】離乳完了期までは、リンゴは加熱する
    (すりおろしても、大きめのカケラが混入する可能性がある)。
    イカは小さく切って加熱するとさらに硬さが増すために注意

 そして、異物を詰まらせてしまったら、

*禁忌事項(してはだめなことです) 見えていないのに手探りで除去しようとすると、かえって深部に押し込める危険があります!!

*日本小児科学会が 》食品による窒息  子どもをまもるために出来る事として、ホームページに動画を載せています。その中で、今回の題である“ハイムリック法”が出ています。

 ホームページを訪れるには、「日本小児科学会」で検索してください、そして「ガイドライン・提言」をクリックし、次のページの「▼学会からの提言・主張」をクリックして、2020年の「 》食品による窒息 子どもをまもるために出来る事」をクリックすると動画が出ます。

 改めて、“不慮の窒息”により亡くなる子供が多いことに驚きました。まずは、“のど”に詰まらせないように、そして、詰まってしまったときは慌てず・慌てずに対応してください。

 万が一の備えのために、是非、動画を視聴してください。

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