NO. 319 新型コロナウイルス感染症(20)2023年5月 令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症が、5類感染症になりました。WHOも2020年1月30日に出した「国際的な公衆衛生上の緊急事態」宣言を、2023年5月5日に解除しました。 3年前でしたら、「5類感染症て、何のこと?」と思う方が多かったでしょうが、現在では、2類相当感染から5類感染症に移行するのを心待ちにしていたのは私だけではないと思います。 5類感染症になったら、全感染者数の把握はされなくなります。5月8日時点でのこれまでの日本の感染者は、3383万420人でした。日本人の27%が新型コロナウイルスに感染しました。10人に3人は感染したことになります。死亡者数は7万4725人で死亡率は0.2%です。やはり、季節性インフルエンザによる死亡率よりは高くなっていますが、年齢と新型コロナウイルスの型によって死亡率は大きく異なります。 「5類感染症になったからと言って、新型コロナウイルスの感染は終息していないのだから、引き続いての注意が必要です」と専門家は言っていますが、やはり、何か、軽やかな気分になります。 5月8日から * 感染しても、法律に基づく外出自粛はありませんが、5日間は外出を控えましょうとされています。感染後に事業者や個人の判断で就業が可能ですが、医療機関や高齢者施設ではより慎重な就業制限が必要です。学校では学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」は出席停止期間です。 *「濃厚接触者」は以前では外出自粛を求められていましたが、今後は「濃厚接触者」と特定されることはなくなり、家族が新型コロナに罹っても家族全員で巣ごもりする必要はありません。インフルエンザと同様に家族は通常の外出や就学、就業ができます。 * 新型コロナワクチンは、5月8日から8月31日までは、主に65歳以上が対象の「令和5年度春開始接種」となります。しかし、生後6ヶ月から11歳までの小児では、これまで3回の接種が終わっていなければ、残りの予防接種を受けることが出来ます。ややこしくなっています、かかりつけの医師に相談してください。 5月に入って、新型コロナウイルス感染症の増加傾向も報告されています。これからは、集団ではなくて個人の感染予防が主となります。3年間の経験を生かし、日常生活を楽しみながらの適切な感染防御を心がけてください。 |