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NO. 307

戦争を知らない子供たち

2022年4月

 「戦争を知らない子供たち」 作詞:北山修

 戦争が終わって 僕らは生まれた     戦争を知らずに 僕らは育った

 おとなになって 歩きはじめる      平和に歌をくちずさみながら

 僕らの名前を 覚えてほしい 戦争を知らない子供たちさ


 青空が好きで  花びらが好きで     いつでも笑顔の すてきな人なら

 誰でも一緒に  歩いてゆこうよ     きれいな夕日が 輝く小道を

 僕らの名前を 覚えてほしい 戦争を知らない子供たちさ


 約50年前に発表された歌です。第2次世界大戦から25年、また1955年から1975年まで20年間続いたベトナム戦争の真っただ中の、“ 僕らは戦争しないぞ、戦争のない世界を子供たちに残すぞ ”の歌です。

 当時は、「戦争の経験のない若者が、何を甘っちょろいことを言っているのだ」「戦死者を屈辱するな」などの批判があったようです。

 今人類は、100年に一度の新型ウイルスとの戦いをしています。100年前は当時の新型インフルエンザであるスペイン風邪と戦っていました。その後の100年間、パンデミックとなる大きな感染症の恐怖はありませんでした。

 一方、100年前には第1次世界大戦がありました。今は100年後のウクライナ戦争です。

 この間、人類は “ 国家間の武力による争い ”である戦争を30回前後、侵攻や内紛を加えると100回以上も武力による戦いをしています。

 人間同士の戦いの方が、新型ウイルス・新型感染症との戦いより犠牲者は多いのではと思います。

 ウクライナでは、多くの子供たちが犠牲になっています。いつも社会の歪は弱者に及びます。ウクライナの惨状を見ると、ウクライナの子供たちが、笑顔で青空を仰ぎ、道端に咲く花びらを愛でるようになるには、かなりの期間が必要でしょう。

 この100年間、人類は毎年どこかで戦争・紛争を起こし、武器を使い殺し合っています。
幸い、日本では、85%の国民は戦争を知りません。日本人は、よく ” 平和ボケ ”と批判されることがありますが、国民は ” 平和ボケ “良いじゃないですか。

 日本の子どもたち・子孫が永遠に「戦争を知らない子供たち」であってほしいと望みます。

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