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NO. 301

今年のインフルエンザワクチン

2021年10月

 上の表は、新型コロナウイルス出現前後の、インフルエンザとRSウイルス感染症の推移です。34週は、8月の中旬ですから、2019年から3年間の8月から9月末の発生状況です。

 昨年(2020年)、RS感染症は、小児科医が驚くほどの少なさで、今年はどうなるのかと思っていましたが、春から、季節はずれの大流行がありました。

 昨年、インフルエンザが例年通りの流行であれば、新型コロナウイルスとの関係で大変になると、インフルエンザワクチンの接種を、全国で推奨されました。しかし、RSウイルス感染と同様にインフルエンザの流行はありませんでした。当院でも、インフルエンザは一例もありませんでした。(ビックリでした)

 北半球のインフルエンザは、季節が逆の南半球の9月ごろまでのインフルエンザの流行と連動しているとされています。昨年(2020年)、南半球ではインフルエンザの流行はなく、北半球の日本でも無かったことになりました。

 今年も南半球では、インフルエンザの流行はありませんでしたが、アフリカや、メキシコ、インドなどでインフルエンザが少数ながら発生しているとの報告があります。

 現在のところ、上の表のように、インフルエンザは昨年と同じく、非常に少なくなっています。南半球も少ないようですが、昨年と少し違う発生状況が伝えられています。昨年流行しなかったRSウイルスの例もあり、今年のインフルエンザは特に要注意です。どうなるでしょうか。

 新型コロナウイルスの第5波は下火になっていますが、冬には第6波が予想されています。インフルエンザ予防接種を是非受けてください。

 余談ですが、今年もインフルエンザの流行が無ければ、2年続けての、正にビックリです。この状態が続けば、新型インフルエンザの発生もあると思います。ウイルスとは、ウイズコロナではないですが、仲良く共存・共生するしかないのです。

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