NO. 294 美作保健所管内小児リハビリテーション連絡会2021年3月 「美作保健所管内小児リハビリテーション連絡会」という会があります。県南でリハビリを受けている子どもたちが、県北でもリハビリを受けることが出来るようにと設置された「連絡会」です。県南・県北の30近くの行政・団体・機関が参加しています。 小児のリハビリを行っている施設は、県北では限られており、多くの子ども達は県南まで行ってリハビリを受けていました。県南には、全国でも屈指のリハビリテーション機関が沢山ありますが、県南まで行くことは、子どもにも、保護者にとっても大きな負担となっていました。以前から、県北での子どもリハビリテーションの要望がありましたが、「本連絡会」がその要望に応えてくれそうです。県北と県南のリハビリテーション機関が、密な連絡を取りながらリハビリを行う予定です。 さまざまな原因で、運動発達の遅れや偏りをもった子ども達が対象となります。年齢により、その症状は多様であり、その対応も多様であります。経験豊富な機関との連携が重要であります。理学療法士さんたちの交流も計画されています。 首が座り、寝返り、お座り、つかまり立ち、伝い歩き、一人歩き、と子どもの発達には順番があります。首が座らないと寝返りは出来ないのです。そして、上ばかり見ていた時の景色が、寝返りをすると新しい景色に変わります。子ども達には、興味ある楽しそうなことが多く見えてきます。ハイハイをして楽しそうなところへ行こうとします。さらに、歩き出して多くの経験をします。 歩き始めるのが遅かった子どもが、歩きだした途端に、その成功体験から、自信をつけ、表情が明るくなり、遅れていた言語の発達もスパートがかかり、言葉も沢山でてくることもあります。子ども達には無限の能力があります。その能力を引き出すのが子どもリハビリテーションだと思います。 「本連絡会」は、誕生して間もないこともあり、県南でリハビリを受けている子ども達にも、十分には知られていないようです。県南と県北のリハビリテーション機関で並行して、リハビリを受けることが出来るように計画されています。 県北でのリハビリも希望される方は、リハビリを受けている機関と相談されるか、美作保健所や市町村へ問い合わせをすれば話が進むと思います。 |