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NO. 285

新型コロナウイルス感染症 X

新型コロナウイルス感染症との闘い

2020年6月

 今年1月に始まったコロナとの闘いが続いています。

 世界の感染者数は586万で死者数は36.2万となっています(5月30日)。日本では感染者数17576名、亡くなられた方は910名です(5月31日)。世界では、この一か月で感染者・死亡者とも約2倍です。日本では、感染者は約2500名の増加までに抑えられましたが、亡くなられた方は2倍となっています。

 世界的には、子どもの感染の割合は少なく、学校や保育園でのクラスターはないか、あるとしても極めて稀で、ほとんどは家族内感染とされています。また、コロナに罹ることは、極力、避けないといけませんが、感染しても無症状や軽症が多く、死亡例は少ないとされています。

 インフルエンザのような予防接種も薬もないコロナウイルスに対しては、3密(密閉・密集・密接)を避けることが唯一の武器でありますが、自粛生活が長期間続き、経済ばかりでなく、“子どもたちや、介護を必要とするお年寄りの心と体”が心配されています。

 2か月余りの自粛生活でした。外には出られない、友達とも会えない、通常の夏休みとは違う、親も子どもも、全く経験したことのない生活でした。

 子どもたちには、気づかないうちに多くのストレスが溜まっていると思います。このように、子どもに関する限りは、コロナが直接もたらす影響よりも、コロナに関連したストレスなどの健康被害の方が遥かに大きくなると予想されています。

 子どもたちの、ストレス反応は

 「落ち着きがない。いつもよりよくしゃべる。よく泣く。しがみついて離れない。食欲が増えたり、減ったりしている。頭が痛い、お腹が痛い、眠れない。」などです。

 そして、お母さんたちも、大変でした。「どんなに頑張っても気持ちが落ち込んでやる気が出ない。集中できず、気が散って、イライラする。」などの頑張りすぎは要注意です。

 親子で、「早寝早起き朝ごはん」で規則正しい生活を心がけてください。室内では、子どもと一緒に、“できるだけ大きく吸って、ゆっくりと吐く深呼吸”が一番のおすすめのようです。そして、ラジオ体操、ストレッチや風船あそび、みんなでするゲームなど、天気の良い日は、マスクを外しての散歩やジョギングもいいかと思います。

 皆で、楽しいことを、計画してください。

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