NO. 284 新型コロナウイルス感染症 W新型コロナウイルス感染症との闘い 2020年5月 新型コロナウイルス感染症について、4回連続となりました。4月30日午後9時現在で、日本では感染者15000人、死者数470名、一か月で感染者、死亡者とも約8倍となりました。世界では295.4万人の感染者で、20.2万人の方が亡くなられています。それぞれ、一か月で4倍から7倍の増加です。100年に一度の新型ウイルス感染症となりました。100年前のスペイン風邪では、3回の流行の波があり、収束まで約2年を要しています。今回も、100年前と同様に、薬もワクチンもなければ、2年の歳月が必要でしょうが、現在世界中で、薬とワクチンの開発が行われています。一日でも早く利用できる日が来ることを祈りたいと思います。研究者の皆さんの爆発力を期待し、そして祈りたいと思います。 日本小児科学会の「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」(ネットの検索で出てきます)の一部を紹介いたします。 Q:子どもが新型コロナウイルスに感染するとどのような症状ができますか? A:子どもの感染者数は成人と比べると少ないですが、感染しやすさは成人と変わらないこともわかってきました。家庭内で感染している例が多く、発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ない様です。・・・胸部エックス線検査や肺のCT検査を行うと肺炎が認められる患者もいますが、ほとんどは1〜2週で回復しています。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられないことに注意しなければなりません。 Q:子どもの新型コロナウイルス感染症は重症化しますか? A:小児患者が重症化する割合は成人と比べるとかなり低いようです。しかし、成人同様に呼吸状態が悪くなることもあります。年齢の低い乳児などは注意が必要です。 Q:乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか? A:乳幼児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。予防接種についても、感染症にかかる前に接種することが極めて重要です。(津山市では乳児健診は医療機関で個別に受けることとなりました。予防接種と一緒に是非受けてください。) その他、「子供の運動あそび応援サイト」(スポーツ庁)や「新型コロナウイルスと子どものストレスについて」(国立成育医療研究センター)などがあります。 コロナとの闘いは、長期戦のようです。“正しくこわがり”、子どもも大人も“早寝早起き朝ごはん”で規則正しい生活を送り、精神的にも、肉体的にも健康を保ってください。 |