NO. 253 子供の視力 平成29年9月 今年(平成29年)の4月に、厚生労働省が「3歳児健康診査を受診する幼児の保護者に対し、子どもの目の機能は6歳までにほぼ完成するため、3歳児健康診査において異常が見逃されると治療が遅れ、十分な視力が得られないことがあることを周知すること。」と各都道府県などに事務連絡をだしました。 3歳になると半分以上の子どもが、視力1.0になり、6歳で大人と同じ視力を大部分の子どもが持つようになります。そして、毎日目を使って絶えずものを見ていないと子どもの視力は発達しません。発達の途中になにかの原因でものが見えにくい時期があると、見にくい方の目の視力の発達が止まってしまします。 子どもは、よく見えない状態でも、「ぼくの周りの世界はこんな見え方なのかな。」と思って生活をしています。お母さんの顔や笑顔がはっきりと見えていないかもしれません。メガネを付けた途端に、動きが活発となったり、言葉が増えることもあります。 3歳児健康診査の時だけで、すべての視力異常を見つけ出すことは困難です。 *目が内側に寄ることがある。 *目が外や上にずれることがある *テレビを近くでみている。離れると見えにくいようだ。 *ものを見るとき、顔をしかめたり、目を細める。 *ものを見るとき、顔を傾ける。 *顔を回して横目でものを見る。 *上目使いで見る。 *明るい戸外で片目をつぶる。 *まぶたが下がっている。 *じっと見ている時に、目が揺れる。 *一人で階段を上る時は手を使う。 *クレヨンなどで丸(円)を描かない。 *瞳(黒目の中央)が白っぽくみえることがある。 子どもは、見えにくいことを自分で訴えることはありません。 |