NO. 246 正確な診断と必要最小限の食物除去 平成29年2月 平成24年12月、東京都調布市の小学校で、5年生の女の子が食物アレルギーによるアナフィラキシーショックで亡くなりました。その後、給食の提供の問題、そして、アナフィラキシーへの対応の問題などについて多くの議論がなされてきました。 また、最近では、必要以上の食物制限をすると、逆に食物アレルギーを誘発したり、長引いたりするとの研究があります。 「正確な診断と必要最小限の食物除去」が重要とされています。 平成27年3月に文部科学省から「学校給食における食物アレルギー対応指針」が発表されました。 指針の大原則の中に、 *安全確保のため、原因食物の完全除去対応(提供するかし *学校及び調理場の施設設備、人員等を鑑み無理な(過度に とあります。 (提供するかしないか)〜では、卵アレルギーがあれば、かき玉汁は当然ダメですが、卵を含むと表示されている全ての加工品も食べられません。卵アレルギーがあれば、家庭では食べることのできる卵の加工品も保育園や学校では除去となることもあります。 (過度に複雑な)対応は行わない〜では、複雑な対応では事故も多くなります。なるべく単純な対応、その一つが(提供するかしないか)です。子どもの状態にあったきめ細かな対応を望みたいところですが、リスクも大きくなります。 津山でも、保育園や小学校での食物アレルギーへの対応が少し変わります。これまでも(提供するかしないか)の対応でありましたが、より厳格になる予定です。 「これまで食べていたのになぜダメなの」、「え、弁当持参ですか」となり混乱もあるでしょうが、まずは、正確な診断を受けてください。 調布市のような重大な事故を起こさないためです。 |