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NO. 233

申(さる)年、明けましておめでとうございます

平成28年1月

2016年、ブラジルのリオデジャネイロで第31回の夏季オリンピックが開催される年です。昨年のラグビー以上の元気を、オリンピックに期待したいものです。(ラグビーファンの私は、ワールドカップで一つでも勝てるとは思っていませんでした。)

昨年の子供たちに関するニュースとしては、やはり、津山市が国に先駆けて、乳児へのB型肝炎ワクチン予防接種に助成をしたことだと思います。乳児(0歳児)の半分以上の子供たちが受けたようです。津山市に感謝です。これからも、ドンドン子供たちの健康を考えた行政サービスをお願いです。

色覚検査をご存知でしょうか。日本学校保健会の本には「色覚異常は、男子の約5%(20人に一人)、女子の約0.2%(500人に一人)の割合にみられます。色が全く分からないというわけでなく、色によって見分けにくいことがある程度で、日常生活にはほとんど不自由はありません。しかし、状況によっては色を見誤って周囲から誤解を受けることや、色を使った授業の一部が理解しにくいことがあるため、学校生活では配慮が望まれます。」とあります。そして、「授業を受けるに当たり、また職業・進路選択に当たり、自分自身の色の見え方を知っておくためにもこの検査は大切です。」と続きます。

色覚検査は、約10年前から、学校健康診断の必須項目ではなくなり、色覚検査をほとんどされなくなりました。学校では、色違いをして「ふざけてはだめ」と言われたり、黒板の字が読みにくかったりします。また、進学に関して、制限は少ないのですが、特殊な学校や職業では困ることがあります。具体的には、鉄道・バス・消防・警察・自衛官などです。進路を決定した後に、色覚が原因で希望をあきらめなくてはならないこともあります。

今年から、色覚検査を必須ではないのですが、もっと積極的に実施することになりました。小学校低学年と、中学校1年に色覚検査申込書が配布されると思います。小学生のお兄ちゃん・お姉ちゃんがいたら、考えてみてください。

今年も子供たちが元気で遊べることをお祈りしています。

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