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NO. 210

肺炎球菌ワクチンが新しくなっています

平成25年12月

 インフルエンザ菌(冬に流行るインフレエンザウイルスではありません)に対するワクチンであるヒブワクチン(Hibワクチン)と同時に接種が開始された、肺炎球菌ワクチン(PCV)が、11月より新しくなっています。

 2010年から、HibワクチンとPCVが日本に導入され、今年(2013年)から定期接種となっています。

 両ワクチンとも、主な目的は、乳幼児の最も危険な感染症である“髄膜炎”の予防ですが、髄膜炎と共に肺炎や敗血症(血液の中で細菌が増殖して全身に広がる)などの重たい病気や中耳炎なども確実に減っています。

 肺炎球菌には90種類以上の型が存在します。11月までは、その中の7種類に対するワクチンで、実際の感染症では約80%をカバーするとされ、効果をあげてきました。

 しかし、残念ながら、逆に7種類に入らない型の肺炎球菌の感染が相対的に増加して来ました。

 その為、11月からは、新しく6種類の型を追加した、13種類の型を含む肺炎球菌ワクチンとなっています。

 これまで、古いワクチンを1回、2回と接種した子どもでも、11月からは13種類の新しいワクチンを接種されています。

 接種を受ける子どもたちにとっては、新しくなっても、接種に関しては回数も間隔も、おそらく痛さも変化はなく、どうでもいいような話ではありますが、皆さんに余りの知らされることなく、より効果のあるワクチンになっていますのでお知らせです。

 津山市では、予防接種の接種率は高くなっています。生後2カ月(ロタウイルスワクチンは生後6週からですが)になったら、定期ワクチン接種のスタートです。沢山のワクチンがありますから、かかりつけ医の小児科医師に相談して、接種をして下さい。引き続き、ワクチン接種率の高い津山市、子ども達の幸せな津山市となりますようにお願いします。

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