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NO. 179
小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種再開について
平成23年 4月
つなみに流され、家屋の下敷きになり一瞬にして亡くなられた多くの皆様のご冥福を心からお祈り申し上げます。そして、被災された方々が1日でも早く普段の生活にもどれる事を心からお祈り申し上げます。
3月初めから接種の見合わせがされていた、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種の再開のニュースです。
厚生労働省の検討会でワクチンの安全性の評価の結果、両ワクチンは安全とされ再開されることになりました。
その主な根拠ですが、
1) |
外国でも接種後に一定の頻度で死亡例が報告されている |
2) |
外国の頻度は小児用肺炎球菌ワクチンで、概ね10万回接種して0.1〜1 程度、ヒブワクチンで10万接種して0.02〜1程度 |
3) |
外国の死因は、感染症や乳幼児突然死症候群が大半を占めており、ワクチ ンとの因果関係は明確ではない |
4) |
今回の日本での死亡報告の頻度は、両ワクチンとも10万回接して0.1〜 0.2程度で外国と比較して違いはなく、外国より多くはない |
5) |
日本の7例の死亡例での解剖所見、カルテ等からの疾病の経過や疾病 の重篤度について詳細な情報を入手して検討しても、予防接種と死亡の 直接的な因果関係は認められない |
同時接種に関して、厚生労働省は
「複数同時に接種すると、1つのワクチンを接種するより、発熱や注射したところの発赤などの軽い副反応が起こりやすいという研究報告もありますが、差がないとする報告もあります。重い副反応が起こりやすくなるという報告はありません。」「複数のワクチンの同時接種は、早く免疫をつけたり、受診回数を少なくする等を考慮して行われますが、同時接種で重篤な副反応が増えるわけではありません」などとしています。
4月1日から、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの接種が再開されます。
主治医とよく相談して、今後のワクチン接種計画を立ててください。
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