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NO. 174

今年(2010年)のインフルエンザワクチン

平成22年10月

 昨年の今頃は、新型インフルエンザの流行と、品不足の新型インフルエンザワクチンで日本中が大騒ぎでした。一旦開けると24時間以内に使い切る必要のあるワクチンが余ったので、孫に接種したおじいちゃん先生を政府とマスコミがひどく糾弾した事もありました。しかし、実際には、多くのワクチンが余りました。
  これまでの季節性インフレザワクチンは「3価ワクチン」といわれ,A型インンフルエンザワクチンが2種類(H1タイプのソ連型とH3タイプの香港型)とB型インフルエンザの1種類が入っていました。そして、昨年の新型インフルエンザワクチンには新型インフルエンザ(A型のH1タイプ)の1種類が入っていたのです。昨年、新型と季節性の2種類のワクチンを受けた人は、4種類のインフルエンザウイルス(A型が3種類・B型が1種類)のワクチンを受けていたことになります。
  さて今年のワクチンですが、名前は「新型インフルエンザワクチン」ですが、3種類あります。“3価ワクチン”と“1価ワクチン”と“GSK社製ワクチン”です。“1価ワクチン”は日本製で昨年製造されたワクチンです。“GSK社製ワクチン”は外国製で1価で昨年製造されたワクチンです。“3価ワクチン”は、今年、日本で製造されて、A型がいわゆる新型インフルエンザ(H1)と香港型(H3)の2種と、B型が1種で全部で3種類(3価)入っているワクチンです。
  今年のインフルエンザワクチン接種時の問診表に、
   □ インフルエンザHAワクチン(3価ワクチン)〔国内産ワクイチン〕
   □ A型インフルエンザHA(H1N1株)(1価ワクチン)〔国内産ワクチン〕
   □ アレパンリックス(H1N1)筋注〔グラクソ・スミスクライン株式会社〕
のどれかを選ぶ欄がありますが、当然、一番上を選ぶのが良いのではないでしょうか。
  また、これまでは65歳未満は任接種でしたが、今年は全年齢に「予防接種を受けましょう」と津山市が勧めることになります。しかし、これまで通り、65歳以上の方には接種料金の補助がありますが、65歳未満では「予防接種を受けましょうと勧めますが、補助は原則ありません。」
  接種期間は、10月1日から来年の3月31日までとなります。
  予防接種の量は十分にあるようですから、2回接種の必要な13歳未満の場合は10月の末頃からの接種を予定したらよいのではないでしょうか。

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