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NO. 168

アレルギーの正しい理解と家族への支援

平成22年 4月

 「アレルギーの正しい理解と家族への支援」という本が3月に出ました。小児科の医師が中心に書いた本です。「アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・子どものぜん息」について書いています。定価の書いていない非売品のようですから、著作権問題はない(?)ということで、その中から今回は「アトピー性皮膚炎Q&A」をご覧ください。

(Q1) ステロイド軟膏に対して、抵抗感のある親ごさんが多いのですが、ステロイド薬の副作用について教えてください。(保健師)
(A) 必要量を決められた塗り方でしっかり使えば副作用の心配はありません。
(Q2) 炎症が起きている皮膚には、軟膏だけ塗ったほうがいいですか。それとも、保湿剤を塗った上に軟膏を塗ったほうがいいですか。目の周りや口の周りにも、治療用の軟膏を塗ってもよいのでしょうか。(保育士)
(A) 湿疹があるときはその薬だけを塗ります。目の周りや口の周りにもきちんと塗ってください。
(Q3) 保護者の方から、ワセリンを塗った後は外遊びはさせないでくださいと言われたのですが、子どもは外で遊びたがります。どうすればいいですか。(保育士)
(A) 外遊びを制限する必要はまったくありません。
(Q4) 湿疹がかゆくて、掻いてしまいます。かゆみを抑え、掻かないようにさせるためによい方法はありますか。(保護者)
(A) 炎症を抑え、かゆみを誘発しない工夫をするほか、掻くことを忘れてしまうような楽しいかかわりもするとよいです。
(Q5) アトピー性皮膚炎のお子さんがいる家庭で、ペットを飼っている家庭がかなりあるのですが、どのような指導をすればいいですか。(保健師)
(A) 飼わないのが最良の方法であることは伝えた上で、接触を避ける方法を探していきましょう。
(Q6) 見るからに皮膚状態がよくないにもかかわらず、ステロイド軟膏を拒み、食物除去だけで治したいという保護者に対して、どんなアドバイスができますか。(保護者)
(A) 保護者の想いに共感し、責めないように気をつけて、正しい情報の載っているサイトの紹介や、アレルギー専門医療機関への受診を勧めてください。

とあります。(A)には詳しい説明が付いているのですが、今回は省略です。

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