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今年のインフルエンザワクチン W 平成21年 12月 4回連続で新型インフルエンザの話です。何十年に1回の歴史的な出来事の真ん中に私たちはいることになりますから、お許し下さい。 これまでスペイン風邪、ホンコン風邪、ソ連風邪とインフルエンザの歴史的な流行がありましたが、今回の流行は、これまでにない医学、疫学、情報網の発達した世界での出来事です。これから、まだまだいろんなウイルスが待ち受けていますから、今回の経験を是非とも生かして今後のウイルスとの戦いに生かしてほしいと思います。 新型インフルエンザに感染した人が一千万人を超えたそうです。その中の半分が5〜14歳です。そして、5〜14歳の半分が新型インフルエンザに罹った計算になっています。新型インフルエンザでは20歳以下の患者が多いだろうとされていましたから、予測の通りになったようです。さらに予測では、第一波の流行で人口の4分の1である2千5百万人近くが罹るだろうとされていますから、今が上り坂の頂点で、これからが下り坂の1〜2か月となり、残りの一千万近くの人が新型インフルエンザにかかることが予想されます。 これから新型インフルエンザのワクチンを接種しても第一波の流行には間に合わないかもしれませんが、必ず第二波は来るとされています、さらに、現在の新型インフルエンザは数年すると季節型インフルエンザになりますから、これからの新型インフルエンザワクチン接種も十分に意味があります。 岡山県の新型インフルエンザワクチンの接種スケジュールが発表されました。基礎疾患のある一歳〜小学校3年生までは11月16日からの優先的な接種対象者となっていましたが、今回、基礎疾患のない一歳〜小学校3年生が12月3日から、小学校4年〜6年生は12月17日から接種対象者となりました。中学生、高校生、高齢者に関しては来年の1月に入ってからとなっています。これは、岡山県の状況です。そして、今後どのように変化するか分かりません。 上記の様に接種開始日は決定されましたが、ワクチンの数が少なく、接種対象者の1〜3割のワクチンしか供給されていません。かかりつけの医療機関に相談して下さい。 12月になると、季節性インフルエンザや嘔吐下痢症の流行もあります。元気にクリスマス、お正月が迎えられますように頑張りましょう。 |