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NO. 160

ネコちゃんは執念深い

平成21年 8月

 まず、猫より犬が好きな私が書いていますので、猫ファンの方、お気を悪くしないでください。
 今回は、ネコとイヌのアレルギーについてです。

  日本では、イヌは18.2%、ネコは11.4%の飼育率だそうです。また、喘息の子どものいる家庭での調査では、都市部ではイヌが9.3%、ネコが6.7%、地方ではイヌが27.5%、ネコが9.0%だったそうです。地方の喘息の子供の家庭には、結構ワンちゃんが同居しているようです。また、都会ではワンちゃんは飼い難いのでしょうか。

  検査をしてみると、喘息の子供でネコを飼っていると、50〜70%にネコアレルギーが、イヌを飼っていると4〜22%の子供にイヌアレルギーがあったようです。また、都市部ではネコを飼っていなくても、喘息の子供は6歳以上になると半分近くがネコに反応するようになっています。

  ネコアレルゲン(ネコアレルギーを起こす物質)は主に皮膚の“あぶら(皮脂腺の分泌物)”、イヌアレルゲンは皮膚や毛についた犬の唾液です。

  ネコアレルゲンはダニより長時間空中を浮遊し、さらに床だけでなく壁にもペタぺタと付きやすいようです。その為、現在、ネコを飼育していなくても、過去にネコが住んでいた部屋、そして、近くでネコがウロウロしている家庭ではネコアレルゲンが思ったより多くあります。ネコちゃんは執念深いのです。

  次に、ワンちゃん、ネコちゃんのお風呂の効果です。イヌの場合では、お風呂から3,4日すると部屋の中のイヌアレルゲンは前と同じになるのですが、ネコでは翌日にはお風呂の効果が無くなるそうです。毎日、ネコちゃんをお風呂に入れていたら、ネコちゃん、きっと家出をすると思います。

  それでは、ネコアレルギーをどうするかですが。喘息の子供がいたら、まず、ネコは出来たら飼わない、ネコの数を今以上に増やさない、ネコは外で飼う。布製の家具(ソファーなど)は出来るだけ防ぐ、カーペットは置かない、掃除は壁も含めてしっかりと、でしょうか。

  ネコちゃん攻撃になってしまいましたが、飼っているネコちゃんは可愛がってください。

  夏本番です。くれぐれも、クーラーを使っていても、少しの時間でも“子供を車の中に置き去りにしない”でください。

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