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NO.113食育基本法と食生活指針
平成17年 8月
【T】「食育」という言葉をご存知でしょうか。
前々回に参考した、“小児の食と栄養Q&A:小児内科”に
「食育とは、子どもたちが食べることの意味を理解して、一人ひとりが自立的に食生活を営む力を育てることを意味する。」とあります。
“食育基本法”なるものが、平成17年7月に施行されました。
法律の前文に、:子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ。生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている。:とあります。
最近の食生活の問題として、
@ 子どもたちの朝食の欠食の増加、栄養のバランスの偏り、大人の肥満や生活習慣病の増加など健康に関する問題
A 食べ残しや、食品の廃棄の増加など食料資源の浪費の問題
B さらに、お箸がもてない子どもが増えているなどの、食文化の問題(服部栄養専門学校の学生の半分はお箸を正しく持てなかったそうです。)
などがある。健全な食生活を実践するために、家庭、学校、保育所、地域等を中心に、国民運動として、食育の推進に取り組みましょう。 となっています。
お箸の持ち方が悪いからといって、罰金を取られることは無いでしょうが、法律を作らないといけないほど「食」が危険な状態であるという事でしょうか。
【U】もう一つ、おせっかいな指導に、平成12年に厚生省、文部省、農林水産省が共同で決定した「食生活指針」があります。
@食事を楽しみましょう。A1日の食事のリズムから、健やかな生活リズを。B主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。Cごはんなどの穀物をしっかりと。D野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。E食塩や脂肪は控えめに。F適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。G食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。H調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。I自分の食生活を見直して見ましょう。 の十個の指針です。
まずは、楽しく食べることですが、確かに、子どもにバランスの取れた料理を出してやり、残さず、お箸を上手に使って食べさす事は大変ですね。
一度、我が家の「食育」について考えてみてください。
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