松尾小児科HPへ ≫ 「今日も元気で」topへ

NO.107

歯ブラシ・歯磨き剤について

平成17年 2月

今回も「国立成育医療センターが発行しているメールマガジン」からです。

【歯ブラシ】
 お子さんの口の大きさ・歯の大きさなどで多少の差はありますが、基本的には歯ブラシの箱に表記してある対象年齢に合わせた歯ブラシで、硬さも《ふつう》のものを選んで頂いて問題ありません。
ただし、本人用と仕上げ磨き用の歯ブラシは使い分けていただく方が望ましいです。お子さんが使用する歯ブラシは、噛んでしまったりするので、どうしても毛先が開きやすい状態にあると思います。毛先の開いた歯ブラシを使って歯磨きをすると、汚れを落とす効率が下がりますので、歯磨きの時間も通常よりも長くなってしまうことになります。仕上げ磨きに使用する歯ブラシは、毛先が開いてきたらこまめに取り替えるようにしましょう。

【歯磨き剤】
 基本的には歯磨き剤がなくても汚れを落とすことはできますので、使用しなくても問題はありません。もし、お子さんが使いたがった場合には、「ぶくぶくうがい」ができるようになってから使うようにしてください。無理に使わせる必要はありません。 歯磨き剤にも色々な種類がありますが、お使いになる場合には、なるべくフッ素が配合されている歯磨き剤を選ぶようにしていただくと良いかと思います。

【仕上げ磨きについて】
 小学校低学年くらいまでは仕上げ磨きしていただいた方がよいでしょう。低学年の頃は、ちょうど永久歯への生え換わりの時期になり、生え立ての6歳臼歯などは、お子さんには非常に磨きにくい部分になるからです。また、生え始めの歯というのは一番虫歯にもなりやすいです。永久歯は一生生え換わる事のない歯ですから、この生え始めの時期からきちんとケアしていくことが大切になります。

【歯磨きの時間・回数について】
 歯磨きは「1日何回磨くか、何分磨くか」という考え方ではなくて、いかに隅々までしっかり磨けているかが大切な部分になってきます。
「何回」とか「何分」という考え方には、そこまで捕らわれなくても大丈夫です。『最後に・・・』 乳歯というのは虫歯になると非常に進行が早いので、お母さんが気づかないうちに大きな虫歯になってしまうことがあります。
 お家での予防もとても大事なものですが、定期的に歯科医院へ通い、チェックをしてもらう事も重要なポイントの一つといえます。
かかりつけの歯医者さんで定期的に診てもらうようにすることで、歯についての心配事や疑問点を解決していきましょう。