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NO.92

子どもが飲めない薬は、ゴミである。(U)

平成15年 11月

今回も“小児の薬の選び方・使い方”(南山堂発行)からつまみ食いをさしていただきます。

 【坐薬】

* 親は「坐薬イコール解熱薬」と思いこんでいる。

 (そうではないと思いますが、坐薬には、解熱鎮痛剤・抗生物質・気管支拡張剤(喘息の薬)・けいれん止め・吐き気止めがあります)

* 坐薬の入れ方

 〇 坐薬の太いほうから肛門内に深く挿入する。人差指の1関節以上を挿入して、肛門の奥まで入れることが重要である。(すこし、深いような気がしますが、入れたあとは肛門部をしっかり押さえて、10は数えてください)

 〇 家庭ではオリーブ油やマーガリンをつけるなどの工夫もよい。水でぬらすだけですべりがよくなる。

* Q:坐薬を入れたのに、すぐにウンチと一緒に出てしまいました。

A:坐薬を入れて10分以内に出たときには、もう1回入れなおしてください。10分以上たって出た時には、薬が吸収されている可能性があるので、入れ直さず、様子をみる。

 【点眼薬】

* 点眼液は1回に1滴で十分。2種類の点眼液を使用するときは間隔を5分あけて。

* 乳幼児の場合:仰向けに寝かせ、お母さんの股で頭を固定する。目をつぶった状態で目じり付近に点眼して、まばたきをさせる。

 【注射薬】

* 小児には輸液(点滴)をして、静脈注射や点滴注射で抗菌剤・抗けいれん剤・制吐薬などを投与するのが原則。

* 予防接種以外に、小児に皮下注射や筋肉注射を絶対にしてはならない。

 【薬のトラブルQ&A】

Q:ウンチが赤い! 薬によっておしっこやウンチの色がかわることがありますか?

  A:あります。

Q:こなぐすりが固まっていますが、飲ませてもいいですか?

  A:飲ませないで下さい。

Q:宇津救命丸金粒を50粒以上飲んだ!

  A:まず心配ありません。

Q:肝油ドロップを1缶食べてしまった!

  A:10〜20粒程度であれば中毒症状はみられません。大量の場合には胃洗浄が必要

Q:マキロンを飲んだ!

  A:数ml程度の誤飲でも、中毒症状が急速に発症し、なめた程度でも中毒症状をみることがあります。

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