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NO.82

2003年の予防接種

平成15年 1月

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 2003年、今年の4月から予防接種の方法に少しの変化がありますので、お知らせします。

 1)まず、今までどうりですが大事なことを。今年、小学校に入学予定の子ども達は、もう一度、母子手帳をみて下さい。定期の予防接種(決められた時期に受けると公費で受けることが出来ます)の多くは、生後90ヶ月までです。それを過ぎると、任意摂取となり、自費で受けなくてはなりません。津山では、麻疹(はしか)の予防接種だと、約7000円もかかります。お金以上に大事なことは、病気になると大変だと言うことです。今日の日本でも、麻疹で一年間に約80人もの子ども達が亡くなっています。昨年(2002年)、津山では、麻疹の流行があり、高い熱が続き、大変だった子ども達が沢山いました。

 定期予防摂取には、ポリオ・三種混合・麻疹・風疹(三日ばしか)・日本脳炎があります。母子手帳をもう一度見て下さい。

 2)BCGは今年から、変わります。小学1年と中学1年で行っていた、ツベルクリン反応とBCGが中止されます。そして、しばらくはBCGは現在の生後48ヶ月までだけとなります。まだ、BCGを受けていない子どもは、生後48ヶ月までですから、注意してください。津山では、4月までに2月25日・26日、3月4日・5日だけとなります。

 3)これまで、定期摂取は原則的には、住んでいる市町村でしか受けられず、他の市町村で受ける場合には依頼書がいりました。しかし、4月からは、岡山県内ならどこでも受けることが出来ます(まだ、決定はしていませんが)。かかりつけ医や、慢性の疾患で通院している医療機関が他の市町村にある場合でも、依頼書なし受けることが出来ます。便利になると思います。

 4)もう1つ、昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれで、まだ、風しんの予防接種を受けていない方(特に女性)、今年の9月30日までは定期摂取で受けることが出来ます。最後のチャンスです。

 予防接種の副作用を心配するお母さん・お父さん、そして、予防接種を忘れていたお母さん・お父さん、病気にかかるよりは、予防接種で予防するほうが、ずっと楽なのです。

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