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NO.68

気管支喘息 U(くすり)

平成13年 11月

 今回は気管支喘息の“くすり”です。気管支喘息は長く付き合わないといけない病気なので、処方された薬の名前は覚えるようにしましょう。

1)抗アレルギー剤

 気管支喘息の主な原因のアレルギー反応が起こるの防ぐ薬です。アレルギー反応が起こってしまい、咳が出てゼーゼーとなってしまったらあまり効果はありませんから、予防的効果を期待して、発作の無いときから投与されます。代表的なのは吸入薬のインタールです。その他、飲み薬が沢山あります。

 副作用は余りありませんが、飲むと眠気のでる薬があります。

 予防的な薬ですから、処方されたら発作が無くても、飲み続けてください。

 【代表的なくすり】

インタール・ザジテン・アレギサール・ペミラストン・ニポラジン・オノンなど

2)気管支拡張剤

 喘息では気管支が細くなるので、それを広げる薬です。キサンチン製剤とβ2刺激剤があります。 

@ キサンチン製剤

発作の時にも、予防的にも使われます。飲み薬・注射・座薬があります。副作用には、動悸・頻脈・興奮、さらに、けいれん・急性脳症などがあり、血中濃度をチェックしながら投与されます。投与量はしっかり守ってください。

 【代表的なくすり】

飲み薬:テオドール・テオロング・スロービット・ユニフルなど

坐薬:アルビナ

A β2刺激剤

 主に発作の時に使われます。飲み薬・吸入剤・テープ(はる薬)があります。動悸・嘔気や手が震えることがあります。投与量や吸入の回数はよく守ってください。

 【代表的なくすり】

飲み薬:ブリカニール・ホクナリン・メプチン・ベラチン・スピロベントなど

吸入剤:メプチン・ベネトリン・サルタノールなど

テープ:ホクナリン

3)吸入用ステロイド剤

 アレルギー反応を抑えるためにも、発作が長引いて気管支が腫れてしまったのを退かすためにも使われます。効果があるのですが子供ではあまり使われませんでしたが、年長児では、量を守れば副作用は心配なく、効果的であるので最近では、小児科で積極的に使われ始めています。

 【代表的なくすり】

ベコタイド・アルデシン

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