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NO.64

足が痛い

平成13年 7月

 「足を痛がるんです。」と受診されることがあります。足を痛がる一番の原因は“成長痛”といって、問題のないことが多いのですが、まれに、重大な病気がかくれている事があります。今回は“足が痛い”について。

1)成長痛

夕方からお布団に入った後などに、膝や足を痛がることがあります。普通に歩くことができ、関節が痛かったり、腫れたりすることはありません。成長期に痛がるので“成長痛”の名前がありますが、骨の成長とは関係ありません。あまり痛がるようでしたら、受診してください。そして、“成長痛”の診断でしたら、お布団の中でやさしくさすってあげたら、痛みもなくなるはずです。

2)受診をしないといけない“足が痛い” 

“足痛”のほかに次の様な症状があれば、是非、受診してください。

* 歩き方がおかしい時

* 関節が腫れたり、赤くなっている時、正座ができない時

 関節リュウマチの時には、朝が痛くて、昼からはなんともなくなることがあります。昼からは元気で走り回っているからといって気を緩めないでください。

 片方の膝だけや、手の小指だけが痛いときから、あちこちの関節が腫れて痛くなることもあります。

* 熱があるとき

 微熱がつづいていたり、夕方になると39度を超える熱が出るのにあとはなんともなく元気なこともありますが、熱があれば受診してください。

* ブツブツ(発疹)

 病気の種類によって、いろんな形のブツブツが出ます。

 ジンマシンや少し赤いだけですぐ消えてしまうブツブツや、出血斑のむらさき色のブツブツがたくさんでることもあります。

* なんとなく元気がない、顔色が悪い

 やはり、お母さんが“何かへんだな”と思ったときには受診してください。

 “成長痛”以外で“足が痛い”が続くときには、結構いやな事があります。

 気になるときには、まず、小児科を受診してください。

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