NO.48 三太のしつけ 平成11年 3月 前回は我が家にやってきた子犬の三太の夜鳴きについて書きましたが、今度は三太のしつけについて少し。また、三太に付き合ってください。 最近、飼い主に吠えたり、噛み付いたりして、言うことを聞かない非行犬・不良犬のことがマスコミに出ていたり、犬の訓練センターで虐待を受けている犬の姿がテレビに映ったこともありました。まるで“戸塚ヨットスクール”のようでした。犬のしつけは飼い主の責任であり、子犬の時のしつけが大事だとテレビは言います。 早速、本屋に犬のしつけの本をさがしにいきました。今までは、行ったこともない犬のコーナーでしたが、ペットブームのせいでしょうか、それが、結構たくさんの本が並んでいるのです。赤ちゃんの育児書より多いのでは思いました。いろいろと検討をして、一般的な飼い方、しつけについて書いてある本と、犬の種類別に書いてある本を合計で3冊ほど買いました。 私が理解したところによると、しつけは犬が家にやって来たときから始まり、早ければ早いほうが良い。一度始めたら、毎日しなさい。まずは、おすわり、待て、伏せから始めましょうでした。 おすわりは簡単にしてくれました。えさを犬の頭の上にもってくると簡単におすわりをします。伏せはそのえさを下にさげなさいと本には書いてあります。それが、なかなかしてくれません。ひとりで休んでいる時には伏せをしているのですが、こちらが大きな声でいくら命令しても、体や頭を押さえつけてもてもだめです。待てもできません。えさを置いて、三太の鼻の先で、手を大きく広げて「まて」と声をはりあげても、待てません。首輪をもって、しっぽを引っ張っても待てません。最後には噛み付いてきます。三太は、将来は非行犬になるになるのだろうかと思いながら、おすわりだけであきらめていました。 暫くして、ペットショップにえさを買いに行ったときでした。三太の様子を聞かれるので、「おすわりはしますけど、待てがまったくできません」と私、「いまの時期におすわりができれば十分ですよ、しっかり可愛がってあげるのが大事ですよ、しっかり可愛がってあげてください」とペットショップのご主人。 一瞬、まさに雷に打たれ気分でした。本やテレビなどのマスコミの情報ばかりで判断をして、三太を見る事を忘れていたようでした。このまま、しつけを続け、首輪で押さえつけたりしていたら、本当の非行犬になっていたかも知れません。 今は、“まて”は出来るようになりましたが、“ふせ”はあきらめました。 |