NO.30 介護保険 平成10年 8月 例年になく長い梅雨のせいでしょうか、”腸炎”の流行がつづいています。生物は新しいうちに食べて下さい、火を通すものはしっかりと、冷蔵庫は殺菌庫ではありませんから、冷蔵庫に入っているからといって、安心しないで下さい。石けんでしっかりと手を洗って下さい。そして、血液が混じったり、ネッバとして粘液のある変な便がでたらオムツのままで病院に持ってきて下さい。 平成12年4月から”介護保険”がはじまります。おじいちゃん・おばあちゃん達が”今日も元気で”楽しい生活が送れるようにとしてできる新しい制度です。病気のときに病院で医療サービスを受けるときに使うのが”医療保険”で、”介護保険”は家庭や介護施設で介護サービスが必要になったときに使います。 家庭でのサービスには、訪問介護(ホームヘルプ)・訪問入浴・日帰り介護(デイケア)・短期入所生活介護(ショートステイ)・福祉用具の貸与および購入費の支給・住宅改修費の支給(手すり、段差の解消など)などがあります。現在も同様のサービスはありますが、一つ一つのサービスを別々の所にそれぞれお願いするという、非常に厄介な面があります。 ”介護保健”がはじまると、利用者の希望を尊重して、総てをひっくるめたサービスを考えてもらえます。一人の介護を必要とする老人にホームヘルプから入浴から住宅の改修までを一つのサービスとして考えてくれます。介護をされる人・介護をする人にとって非常にありがたい制度です。 しかし、当然ある程度の負担と制限はあります。まず、現在の医療保険料とは別に介護保険料が必要です。原則として、40才以上の人が保険料を払います。65才以上で年金をもらっている老人も、原則として、年金から天引きをされて払います。また、サービスを受けたときには、1割の負担が必要です。 介護サービスの内容は体の状態により決まります。利用者の希望は尊重されますが、すべての介護サービスを自由に受けられるのではなく、介護の度合いが検討され、サービスの内容が決定されます。当然、全額を利用者の負担でサービスを受ける時には自由に内容が選べます。 ”介護保険”がはじまるのは2年後ですが、現在でも多くの介護サービスを受けることが出来ます。介護で悩んでる方、介護で疲れた方がおられたら、ドンドンと医療機関やや行政に相談するよに勧めて下さい。 |