病児保育室だより    第8号

松尾小児科内 病児保育室さくら
 


 新緑の美しい季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?新学期が始まって、1ヶ月が過ぎましたね。そろそろ新しいお友達できたかな?がんばりすぎて疲れをださないよう、楽しく保育園や小学校に通ってくださいね。
さて‘さくら’も6年目に入りました。病児保育室事業は従来の“働く父母のための育児と仕事の両立支援”から最近は“少子化社会対策としての育児中の家庭支援”へと対象が広げられ、社会からのニーズはますます増えてきているようです。少しでも皆さんに安心して利用していただけるよう私たちスタッフも気持ちも新たに努力していきたいと思っています。



 
**最近の利用状況について**

@年度別利用者数の推移

年度別利用者数

A1月〜4月までの疾患・月別グラフ

疾患・月別グラフ

平成14年度 245人
   15年度 285人
   16年度 412人
   17年度 490人
   18年度 488人

定員を2名から4名に増やした平成16年から利用者が増加しました。今年の冬は3月に入ってからインフルエンザが流行し、3月に伝染性疾患の利用者が急激に増えています。水痘・おたふく・結膜炎は年間を通して利用者がありました。今年の冬は嘔吐下痢が流行せず消化器系疾患は少なかったようです。


(呼吸器系疾患)
気管支炎・気管支喘息・上気道炎
(消化器系疾患)
嘔吐下痢
(伝染性疾患)
水痘・おたふく・インフルエンザ
溶連菌・結膜炎

 

 

  看護師から見たさくらの様子

 さくらで看護師が何をしているかと言うと、“さくら”を利用された子供さんの病名を知り、症状に合わせて検温をしたり薬の管理をしたり、様子を観察して、保育士と協力しながら1日を安全に、安静にして過ごせるようお手伝いさせていただいています。
体調の変化や気になることがあった時は、医師とこまめに連絡を取り、必要な処置(検尿・坐薬の使用・薬の服薬用・吸入等)を看護師が行っております。
 今年はおたふく風邪、水痘、インフルエンザ等の伝染性の病気や気管支炎等が同時期に流行していて、病気の種類が違う子供さんを一緒にお預かりすることが多かったです。部屋を分けてお預かりするのですが、看護師・保育士も手洗いうがいをしっかりしたり、利用された後の部屋の換気や消毒に気をつけていました。
 近年の核家族や共働きの家庭が多いので、急な病気や伝染性の病気で集団生活が出来ないという子供さんを安心して預けられる場所となるように頑張っていますので、宜しくお願いします。

  保護者とのQ&A

Q1. 食事はどのような物が出てるんですか?
A1. 年齢や症状に合わせて普通食から消化の良い物をお願いすることが出来ます。

Q2. 子供の様子が知りたいのですが…
A2. 朝来られた時に言って頂いたり 、途中メールを下さったら、写真付メールで返信します。

Q3. 家からおもちゃを持って来ても良いのですか?
A3. さくらにもおもちゃなどはありますが、お子様が落ち着く物、興味を持っている物があれば、持ってきて下さっても結構です。

Q4. トイレトレーニング中なのですが…
A4. お子様の様子に合わせて、トイレに誘ったりオマルに誘ったり、声掛けをします。

保育士からのお願い
  • さくらのご用案内パンフレットの中の持ち物の欄に書いていないのですが、おむつが取れていないお子様はおしりナップを持ってきてください。
  • お迎えは時間厳守でお願いします。遅れる場合は、必ずご連絡ください。
  • お迎えの時間が遅くなる場合はファミリーサポートを利用する方法もあります。詳しく知りたい方にはファミリーサポートの利用の仕方をお知らせします。
 
  給食室より  

お子様の症状に応じて、管理栄養士が食事を出しています。

☆お腹の調子が悪い時
  消化が良く食物繊維の少ない物
例(人参や大根を入れたおかゆ・うどん・そうめん)

☆熱がある時
  熱が出ると汗をかいて体の水分が失われるので水分の多い物

水分の多いおかゆ
野菜スープ
すりおろしりんご

☆離乳食を食べているお子様の場合は
  1つ前の段階に戻しています。


☆吐き気がある時

おかゆに豆腐を入れて煮くずす
じゃがいもが溶けるくらい煮た味噌汁
それでも食べられない子は、ゼリーやジュースをつけることもあります。

☆アレルギーのあるお子様の場合
  アレルギー反応が出る物を除去したり代わりの物を付けています。

卵アレルギーの場合、卵料理をやめて代わりに煮つけを付けます。

  春先は疲れを感じやすい季節です。疲れにより体調を崩したりしないように、日ごろから気をつける事が大切です!
 
  疲れをとる食事のすすめ方  
☆朝ごはんは、しっかり食べましょう
  朝ごはんは、一日の活動のエネルギー源です。朝食を抜くとエネルギー不足になってしまいます。
それにより、体が活動を抑制し、「疲労感」をもたらします。
1日元気に活動するためには、朝食はとても大切です!
☆いろいろな食品を食べましょう
  疲れには、ビタミンを豊富に摂取することが大切です!!おにぎりやラーメンなど炭水化物にかたよると、ビタミンB群が不足し、疲れを感じやすい体になってしまいます。
これからの季節、多くの野菜が出回ってきます。スープ、煮物、炒め物など多種の食材を使う料理だと、簡単に多く食べることが出来ます。
いろいろな食品を食べて疲れにくい強い体を作りましょう!
☆夕食は早めに。夜食は控えましょう
  遅い時間に食事をとって寝ると、睡眠中も消化吸収活動をしてしまい、体が休まりません。
本年度の事前登録をよろしくお願いします。
毎年一年ごとに更新しております。
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