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NO. 223

う蝕(うしょく)

平成27年3月

 口の中の細菌・食べ物・だ液の関係で、虫歯になるようです。

 「う蝕(うしょく)《とは、口の中の細菌が糖から作った酸により、歯が溶けることです。歯に着いた細菌のかたまりが歯垢(しこう)です。「う蝕《された歯が「う歯《つまり虫歯です。

 子どもが、甘いのもを食べると、歯垢の中の細菌も甘いものを食べてしまい、歯を溶かす酸を産生します。

 そして、食後には、だ液が、酸を中和します。さらに、だ液の中のカルシウムやリンが歯に取り込まれ、酸により溶けた歯を修復します。だ液が、酸を中和して歯を修復し始めるのに、歯垢が少なければ20分程度、歯垢が厚く、だ液の流れが悪いと2~3時間かかります。

 また、フッ素は、歯が溶けるのを予防し、歯の修復を促進するとされています。

 このように、歯は溶けたり、修復したりしています。このバランスが崩れると、虫歯になってしまいます。

以上より、虫歯の予防には、

 1.歯垢を減らすために、歯ブラシをていねいに、小学生になるまでは、一日一回は、保護者が仕上げ磨きをしてください。

2.だ液が酸を中和し、溶けた歯の修復が開始されるには、20分から3時間はかかりますから、口の中に飴などのお菓子がありますと、いつまでも口の中では酸が産生されていて、歯が溶けています。規則正しい食生活を心掛けてください。哺乳瓶で、ジュースなどを飲ませるのは、最悪です。

3.また、食後すぐに歯磨きをすると、だ液の効果が出ませんから、歯磨きは、食後しばらくたってからすることをすすめる歯医者さんもいます。

津山市では、3歳健診での虫歯の数は少ないのですが、その後は、どんどん増えているというデータがあります。歯は、一生の持ち物です。気を付けあげてください。


 3月は卒園・卒業の月です。卒園生のみなさん、MRワクチン(はしか・風しん)は終わりましたか?

 そして、3歳・4歳のみなさん、水ぼうそうワクチンは終わっていますか?

 どちらも、3月31日で、公費補助が終わります。

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