NO. 200 薬の飲ませかた 平成25年1月 この欄も今回で200回となりました。初心に戻りまして、“薬の飲ませ方”を外来小児科学会が出しています“子どもの病気のホームケアーガイド”を参考にして書きます。 以前、“子どもが飲めない薬は毒である”で薬の飲ませ方について書いた事がありますが、再度の挑戦です。薬をすんなりと飲んでくれない子どもが多いのです。お母さんと小児科医のなやみの種です。特に、インフルエンザのシーズンになると、“頼むから、お願い、飲んでちょうだい”です。 【乳児(0歳の赤ちゃん)は?】 * 水くすりは、そのままスポイトかスプーンで飲ませる * 粉ぐすりは、少量の湯ざましで団子状にして上あごにこすりつけ、その後、 水、湯ざまし、ミルクなどを与える 【幼児は?】 * 牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品に混ぜると苦みが和らぎます * スポーツドリンクやジュースに混ぜると、かえって苦みが強くなることがあります * 粉くすりを水に溶かして、凍らせて与えてもよいでしょう 【いつ飲ませればよいのですか?】 * 1日2回の薬は 朝と夜、約12時間ごとに * 1日3回の薬は 食事にとらわれず「起きている間に等間隔に3回」を目安 * 1日4回の薬は 朝、昼、夕方、寝る前に 【食後がよいのですか?】 食後はおなかがいっぱいで飲めなかったり、食べたものといっしょに吐いたりすることがあります。主治医からの指示がない限り、食前、食後にこだわらず、時間になったら飲ませてください。赤ちゃんは、授乳の前に薬を飲ませるほうがよいでしょう。 最後に、お母さんが、「これ薬よ、頑張って飲まないとだめよ」の顔をすると、赤ちゃんも緊張するかもしれません。 |