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NO. 176

卯(うさぎ)年の予防接種と同時接種

平成23年 1月

 明けましておめでとうございます。
  今年は、卯(うさぎ)年、虎と龍の間の可愛らしい“うさぎさん”の年です。ベトナムでは、“うさぎさん”ではなくの”ネコさん“が今年の干支となるようです。うさぎ年の初めは、嬉しいお知らせからです。
  今年(平成23年)から、津山市では“子宮頸がん予防ワクチン・ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン”が公費で受けることが出来るようになりました。

【子宮頸がん予防ワクチン】
  中学1年生から高校1年生(16歳相当)の女子が助成の対象です。特に、今、高校1年生の女子は平成23年3月31日までに受けないと助成の対象になりませんから、知り合いに高校1年生(16歳相当)の方がいたら教えてあげてください。もっとも、助成に期間を過ぎても、自費では受けることは出来ますから、対象年齢を過ぎた女子の方も是非受けてください。

【ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン】
  生後2ヶ月から5歳未満が助成の対象です。どちらも7ヶ月未満で接種を開始すると、接種回数は4回となります。
  これまでの定期接種である、三種混合・MR(はしかと風疹)・日本脳炎・BCG・ポリオにヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンが追加されますから、小学校入学までに、20回は予防接種を受ける必要があります。さらに、インフルエンザワクチンを加えるとさらに回数が増えて大変ですから、同時接種をお勧めします。

【同時接種】
  複数の予防接種を受ける場合には、1週間か4週間の間隔が必要です。しかし、同時に接種する場合には数種類の予防接種を受けることが出来ます。例えば、BCGと三種混合とヒブワクチンを同時に受ける事が出来るのです。注射の液は混合できませんから、3回針を刺すことになりますが、早く予防接種を完了することが出来、受診する回数が減り、子どもが予防接種で泣く総時間は減ると思います。
  日本では同時接種は、あまり馴染みがありませんが、外国では以前から行われています。同時接種だからといって、予防接種の効果が減ったり、副作用が増えたりは無いようです。
  接種回数、接種時期などに関して、医療機関でよく相談してください。

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