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NO.137

卵アレルギー

平成19年 9月

* 鶏卵は食物アレルギーの中で最も多い原因である
* 乳児期発症の鶏卵アレルギー児の多くはアレルギー症状が出なくなる
* 鶏卵アレルギーと魚卵アレルギーは必ずしも一致しない
* 鶏卵は特定原材料として加工食品への表示義務がある

今回は食物アレルギーの原因で最も多い鶏卵アレルギーについてです。

【除去するもの】
鶏卵そのもの 鶏卵(玉子焼き、オムレツ、茶碗蒸し)、ウズラ卵
(卵殻カルシウムは摂取可能なことが多い)
生の鶏卵 マヨネーズ、鶏卵使用のドレッシング
鶏卵含有の調理品 ハンバーグのつなぎ、天ぷら、フライの衣
鶏卵含有の加工品 パン、中華麺、パスタ、練り製品(かまぼこ、はんぺん)
ハム、ソーセージ、ベーコン
鶏卵使用の菓子類 プリン、ケーキ、ビスケット、アイスクリーム

【代替するもの】
蛋白源として 肉類、魚類、大豆製品、乳製品
鶏卵不使用のもの 米麺、卵白不使用のかまぼこ、豚肉100%のソーセージ
菓子類 ゼリー、せんべい、雑穀クッキー
揚げ物 素揚げにしたりコーンスターチ(トウモロコシでん粉)
片栗粉(ジャガイモでん粉)を水溶きにしたものを衣にする

【授乳中の母親の食事は】
授乳中の母親が卵を食べたから、子どものアレルギー症状が悪化するというはっきりとした報告はなく、母親の鶏卵の除去は薦められていません

 鶏卵は加工品への表示義務があり、鶏卵除去は比較的簡単に行うことが出来るようです。しかし、栄養の問題や、除去食を作るお母さんへのストレスを考えると、子どもへの食物除去や、母親の授乳中の食事制限は医師としっかり相談をして行ってください。
 また、除去食を解除するときも、思わぬアレルギー症状が出る可能性があり、解除も医師の指示の下に慎重にする必要があります。
 鶏卵アレルギーでは、多くの子どもが症状が出なくなり、玉子を食べれるようになります。医師に相談して、鶏卵の除去、鶏卵の除去解除をして下さい。

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