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NO.69 気管支喘息 Ⅲ（環境整備） 平成13年 12月 気管支喘息の原因としては、ダニのアレルギーが最も多く、その他ネコ・イヌ・ハムスターなどのペットのアレルギーやカビ、花粉、昆虫アレルギーなどがあります。また、増悪因子には大気汚染・室内汚染があり、室内汚染の原因にはホルムアルデヒド・窒素酸化物・一酸化炭素・二酸化炭素やタバコの煙などがあります。前々回に環境整備について書きましたが、今回はもう少し詳しく。 １）ダニ・カビ ダニ・カビの最も好む発育条件は、室温２５度前後、湿度７５％前後といわれています。冬に暖房器具と加湿器を使っていたらダニがどんどん増殖していると考えてください。特に加湿器は特別な場合以外には必要ないと思います。一枚多めに着て室温を２０度～２２度ぐらいに下げ、窓を開けて時々換気をしてください。ダニの除去には掃除です。具体的な掃除メニューを ① 居間、寝室は３日に一回は掃除をする。市販掃除機（紙パック式吸塵機で）で１㎡あたり20秒間（一畳が40秒、六畳の部屋で４分です。歌でも歌いながらゆっくりと）で掃除をする。 ② 寝具類は１～２週に一回１㎡あたり２０秒間、両面に掃除機をかける。晴れた日には干した後に掃除機をかける。 ③ 収納していた毛布類も干した後に掃除機をかける ④ 布団シーツ・カバー類は、少なくとも１週間に１回は洗濯をする。 ⑤ 布団乾燥機は殺ダニ効果があるので利用する。乾燥後に掃除機をかける。 以上で、１㎡あたり１００匹以下のダニ数になるといわれています。 ２）ペット イヌは、外で飼って下さい。（我が家の三太くん（２歳のイヌです）は自由に家の内外を行き来して、ネコのように暖かいところで寝ていますが。） ネコは、子供より若いネコは出来れば飼わないように。（つまり、赤ちゃんが出来たら、大きくなって喘息が出ないことがわかるまでは、新しいネコは飼わないで下さい） 人気のハム太郎は、出来れば飼わない、飼うならば１匹まで。（ハム太郎は本来一人暮らしが好きだそうです。） ３）室内汚染 タバコの煙には４５００種以上の化学物や汚染物質があるといわれています。税金を払わされながら、体に悪いことをしていると思ってください。 ホルムアルデヒドなどの建築物由来の化学物質でおこる健康被害を“シックハウス症候群”といいます。最近ではホルムアルデヒドの室内環境基準などきめられていますが、新築の場合には注意してください。 暖房器具で、石油あるいはガスを使う場合は排気型が望ましいですが、排気型でない場合には換気に十分気をつけてください。 |